旭町丸原地区で古民家をリノベーションし「まるばらまちラボラトリー」をオープンした岡山さん。お惣菜・お弁当(時々カフェ)の販売を手がけるほか世代を越えた交流イベントが開催されるコミュニティスペースにもなっています。
―まるばらまちラボラトリーとはどんなお店か教えてください。
(岡山さん)まるばらまちラボラトリーでは、お惣菜やお弁当を販売しています。今は浜田港で水揚げされたバトウのフライが人気ですね。お店は2020年5月にオープンしたのですが、昨年からこの古民家で住民らと味噌や染物づくり、寄せ植えなどのワークショップを企画、開催してきました。世代を越えた地域のコミュニティスペースとしても活用しています。⇒店舗情報(外部サイトにリンクします)
―この地域はどんなところですか?
(岡山さん)このお店の通りは、江戸時代には参勤交代に使われた旧道で、酒屋をしていた庄屋があったり、丸原の中心エリアだったんです。私が小さい頃はまだ酒屋さんがあって、ジュースを買いに行っていた記憶があります。近所のおじさんおばさんに可愛がってもらったり面倒見のいい人たちに囲まれて育ちました。
-ずっと浜田を出たことがないんですよね?
(岡山さん)そうなんです、珍しいですよね。修学旅行で東京に行ったんですが、人が多いし何かに追われているようで、私には都会暮らしは絶対無理だと思いました(笑)ここにいる理由というと大げさですが、私は新しい価値を生み出すことが好きなので、地域の人を表舞台に出してあげたいと思っています。先ほどワークショップの話をしましたが、実は知られてないだけで地元にスキルを持っている人がいたり、気づいていないだけで面白い場所があったり、そんな新しい価値を見つけて与えていくことができれば楽しい地域になるんじゃないかと思います。丸原って旭って捨てたもんじゃないぞ!って。
―この地域がもっとこうなったらいいなというビジョンや想いがあれば聞かせてください。
(岡山さん)こうやって地域の話をすると、高齢化だからとか、人がいないからどうせ無理だとか、そういう暗い話になってしまいがちですよね。でも、自分たちでどうやったらここでの暮らしが楽しくなるかという視点で考えることが大事だと思います。実は地元に残っている同級生たちが結構いて、このお店でお茶会なんかをすると、課題を解決するためのアイデアがたくさん出てくるんですよ。なので、私たちの世代やもっと若い人たちが、何かしたいと思った時に動きやすいような環境づくりをしていくことが私の役割かなと思っています。あの人(岡山さん)に相談したら何とかなるんじゃないか!みたいな存在に。
―岡山さんのモットーを教えてもらえませんか?
(岡山さん)私が大切にしていることは「やる前から諦めない」ことです。コケるにしてもやってみないと納得できない性格なので(笑)地元のコメを使った日本酒を作るとか、赤てんのスクイーズを販売するとか、色々挑戦していきたいです。だって私たち大人がチャレンジしてないと、子どもたちに夢を持って欲しいって言っても伝わらないと思うんです(岡山さんは3児の母です)。そしてこの先何かやりたい人がいたらその人の背中を押したり、関係各所につないだり、そんなハブ的な存在に私自身がなりたいし、まるばらまちラボラトリーがその拠点になれば嬉しいですね。
★かかわりシロチャンネルの取材に協力いただきました。
あなたの⼒で地域を元気に︕地元を応援したい︕誰かの役に⽴ちたい!
私たちはそんな想いを持っている人を探しています。
浜田に住んでいるわけじゃないけれど自分の知識、スキル、経験を活かして夢や使命を持ってがんばっている地域の人たちに「てごをする。」そんな“人とのつながり”って素敵だと思いませんか︖