専門学校卒業後、大阪市の印刷会社で長く働いていた浅見さん。違う業種で経験を積みたいと地域おこし協力隊(海の資源を活用した観光振興)として浜田市へIターンし、国府海岸沿いにある海を見ながら過ごせるコミュニティスペース「hamairo」のスタッフとして働きながら、自分の夢を追いかけています。
―移住のきっかけや浜田の印象を教えてください。
(浅見さん)移住を考え始めたとき、妻の提案もあり、活動する拠点を災害の少ない田舎にするのも選択肢だと考えました。田舎で農業をしようと新・農業人フェアに参加し、島根県が他県より手厚い支援があることを知りました。その時の浜田市のスタッフだった石津さんのプレゼンに感銘を受け浜田への移住を決意しました。その後、地域おこし協力隊として浜田市へIターンすることになりましたが、浜田市の地域おこし協力隊担当の奥迫さんはとても気さくで親切にしてくださり、浜田での生活が楽しみになりました。移住してからも地域の人がとても親切で、何でも教えてくれてとても感謝しています。
―今私たちがいる「hamairo」とはどんな場所ですか?
(浅見さん)hamairoは飲食店だった木造平屋建てを改装し、2020年6月にオープンしました。住民団体「こくふブルーツーリズム研究会」などでつくる一般社団法人「石見の海」が運営していて、私もスタッフとして働いています。室内からは海が眺められ、古民家のような落ち着いた雰囲気が特徴です。小規模な打ち合わせやイベント会場として利用できるほか、コワーキングスペースとしても開放しています。もっと地元の人に使ってもらえたらうれしいですし、将来的には地域の人たちが夢を形にできる場所になれば最高ですね。
―浅見さんの今後の目標があったら教えていただけますか?
(浅見さん)まだ漠然と考えているところですが、浜田で漁師になりたいと思っています。でも漁師の仕事だけじゃなくて漁師の肩書きを使って違うことにも挑戦してみたいです。例えば漁師がやっているごはん屋さんとか。漁師がやっているという価値をつければ面白いのかなと考えています。それから、地域おこし協力隊の活動の一環で、唐鐘漁港の食材を使ってラーメンを作ることに挑戦しています。捨てるような魚を活用したりして、新しい地元グルメを開発し、ゆくゆくは浜田市のふるさと納税の返礼品になればうれしいですね。
―浅見さんが大切にしている言葉を教えてください。
(浅見さん)これはまちづくりの活動をされる建築家さんが言われたのですが、行動すれば少なくとも「縁」はできる!という言葉です。その時は何もなくても、できなくても、人との縁からつながりや可能性が広がっていくと思います。なので、今は明確なビジョンがあるわけではないけど、積極的に行動していきたいと思っています。それから、コロナ禍の影響もあって地元島根県立大学の学生たちが思うように地域活動ができていないと聞いています。学生たちのエネルギーを借りて、一緒に地域を盛り上げる活動もできればいいなと考えています。
★かかわり「シロ」チャンネルの取材に協力いただきました。
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浜田に住んでいるわけじゃないけれど自分の知識、スキル、経験を活かして夢や使命を持ってがんばっている地域の人たちに「てごをする。」そんな“人とのつながり”って素敵だと思いませんか︖