JR山陰本線折居駅(一説によると、全国で一番海に近い駅舎なんだそう!)の隣にあるGallery&Cafe FUNの店主・田中さんにお話を伺いました。築120年の古民家をリノベーションした店内では写真や絵画などの展示が楽しめるほか、地元の鮮魚店が腕をふるうランチや店主こだわりのコーヒーが味わえます。
―Gallery&CafeFUNをオープンしたきっかけを教えてください。
(田中さん)元々は公務員として働いていたのですが、52歳のとき病気を患ったのをきっかけに、生きていくことと死んでいくことは同時進行だということに気が付き、元気なうちに好きなことをしようと思うようになりました。趣味の写真は、自分が生きている記録でもあり、まち歩きをしながら感情の趣くままにシャッターを切っています。そんな私が地域の人にも写真などのアートを通じて豊かな生活を見つけて欲しいと思いギャラリーを開くことにしました。とても景色の良い古民家が見つかったので、ゆっくりコーヒーでも飲んでもらう場所があれば喜んでもらえると思い食事を提供することにしました。
(写真:折居駅ホームより)
―おすすめのメニューは何ですか?
(田中さん)海鮮御膳などのランチメニューは、京都や大阪で料理修業した経験を持つ地元の活魚店「(有)活魚植野」が腕をふるっています。浜田漁港で水揚げされた鮮魚を使った刺身や昔から伝わる郷土料理を楽しんでいただければと思います。またコーヒーにもこだわっていて、地元三隅町で焙煎してもらった豆を使って淹れています。ゆくゆくは世界初の缶コーヒーを販売した三浦義武さん(三隅町井野出身)が編み出した、2枚重ねのネルを使った水出しコーヒー「ヨシタケコーヒー」を出したいです。なぜなら隣にある折居駅は、のちに東京や世界で活躍する義武さんが汽車に乗り込んだ始発駅なのですから。
(写真左:2階カウンター席からの眺めは絶景 写真右:おまかせ御膳1,000円)
―お店をする上でのやりがいを教えてください。
(田中さん)やっぱり人に喜んでもらうことです。画家の卵や地域の人の作品を店内に飾ると「こんなのでも展示してくれるの?」と喜んでいただいたり、料理を食べて「おいしかったよ!」と声をかけていただいたりすると嬉しいものです。ギャラリーはミーティングスペースとしても貸し出していますので地域の人が寄り合う場にもなっています。また汽車で訪れる旅人がふらっと立ち寄ってくれることもあります。これからも体力の続く限り、訪れる人に癒しとくつろぎの空間を提供していきたいと思います。
(写真:波の音が聞こえる店内)
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