齋藤 隼一さん 本多瑠美子さん(つながるマルシェ実行委員会)

石見のいいものを、暮らしの中に。

2020.11.12

 つながるマルシェ実行委員会の代表を務める齋藤さんと本多さんにお話を伺いました。お二人は、キヌヤ サンプラム店(浜田市三隅町)さんが毎週開催している「土曜朝市」を間借りする形で、メンバーがセレクトした”じのもの”を販売・提供する「つながるマルシェ」を開催されています。

 


 

ここに住む私たちの暮らしをちょっぴり豊かにするきっかけを提供するマルシェ

―ずばり、「つながるマルシェ」とはどんな取組なのでしょうか。

(齋藤さん)つながるマルシェは、主に石見地方の商品やサービスをいわゆるマルシェ(マーケット)形式で対面販売する定期市です。石見ならではの“じのもの”の魅力や新しいライフスタイルを発信する場、またこの地域で頑張っている生産者さんを応援する場、そしてそこに集まるみんなが“つながり”この地域に新しいエネルギーを生み出す場をつくりたいと思い、20209月から活動をスタートしました。

 当初は広々とした会場に複数の出店者を集めての開催を考えていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大という状況を受け、まずは主催者である僕たちが各店舗の商品を仕入れて販売するという、いわば“お店屋さんごっこ”のような形で、僕たちの故郷である三隅町のスーパー、キヌヤサンプラム店さんにご協力いただき小さくスタートさせたところです。今後もおおむね隔月ペースで定期的に開催したいと考えています。

(写真:左から齋藤さん、本多さん)

 

 

 

三隅エリアでの新しいコミュニティと経済活動を生み出す

―「つながるマルシェ」をしようと思ったきっかけは何ですか?

(齋藤さん)僕は三隅町で生まれ育ち、今も浜田市役所で働きながらこのまちで暮らしていますが、やはり自分が子供の頃に比べて、まちの活気が少しずつ失われてきているのを感じています。結婚し子育てをするようになってから余計にそう感じることが多くて、今このまちのために僕ができることは何だろうかと考え、マルシェをやろうと思い立ちました。このマルシェの目標は、「三隅エリアでの新しいコミュニティと経済活動を生み出す」ことです。

 三隅町は旧浜田市と益田市という2大商圏に挟まれ、三隅町民の飲食や購買のエリアがどうしても両サイドに分散してしまいがちです。僕もなんだかんだで益田で食べたり買い物したりすることが多いのですが、できれば三隅町内で食事や買い物を完結したいと思っても、そうしたお店がほとんどないため現実的には難しいんです。そこで、まずはマルシェという形で、少しでも三隅町内で消費ができて飲食やコミュニケーションを楽しめるような場を作りたい。そしてこのマルシェを続けていくことで生み出されるエネルギーがエリア全体に波及していき、ゆくゆくは新しいお店ができたり新しい事業にチャレンジしようという人が増えたりするといいなと、そんな希望をもって取り組んでいます。

 

(本多さん)私は、2年前にUターンし16年ぶりに浜田で暮らすことになりました。暮らしはじめると、今まで知らなかった地域のことを知る機会が増えました。現実的な地域課題も目の当たりにしますが、この地域の自然の美しさ、食の豊かさ、人のつながりの強さ、東京での生活にはなかった暮らしを感じることが多くありました。せっかく生まれ育った地域に帰って来たのだから、自分自身がここで楽しく暮らしたい!もっと石見地域を知りたい!この地域の良いところをみんなで共感したい!と思ったことがマルシェをはじめるきっかけでした。

 また、Uターンを機にコミュニティナースという活動に興味を持っていました。病院で患者さんを待つのではなく、まちに出て暮らしの中で住民さんと出会い健康へのアプローチができれば、少しでも長くこの地域で元気に暮らせる時間を作れるのではないかと思っています。日常の買い物の場で、自然身体のことを考える時間になったり、ちょっとした楽しいや安心が感じられたらいいなと思い、マルシェをはじめました。

 

 

 

今年9月に初開催。思った以上の反響が!!

―9月に第1回目のイベントを開催されたそうですが、お客さんの反応はいかがでしたか。この取組が広まれば、応援したいという人もたくさん出てくるんじゃないかと思います。

(本多さん)直前までコロナウイルスに振り回されて軌道修正を余儀なくされたので、周知も十分にできず不安だらけのスタートでしたが、予想以上に多くの方にお越しいただき、仕入れた商品がほぼすべて完売するなど、初めてにしては上出来といっていいほどの盛況でした。ご来場いただいた皆さん、出品していただいた皆さん、そしてキヌヤサンプラム店さんのご協力があってこうして自分たちの思いが形にでき、本当に感謝です。

 11月に第2回を開催する予定で準備を進めていますが、既に「私も出店したい」という相談や「わがとこでマルシェやってほしい」というご要望もいただいています。これから活動を継続発展させていくにあたり、多くの皆さんの「私も何かやりたい!」というパワーが必要となってくるので、そうした思いにできる限り応えていきたいと思っています。

    

 

 

 

11月14日に第2回つながるマルシェを開催します!

―お二人の活動に協力したいという人がいれば、どんな関わり方ができるでしょうか。今後の活動予定や手伝って欲しいこと、困っていることがあれば教えてください。

(本多さん)そうですね。欲を言えば実際にマルシェに足を運んでいただき、何か商品を手に取っていただければ大変ありがたいですし、何ならボランティアスタッフとして我々をサポートしていたくのも大歓迎です()。そうした直接的な関わりでなくても、SNSで開催情報を拡散したり面白いお店や人を紹介していただいたりなど、いろんな形で応援していただけるととてもありがたいです。

 第2回のつながるマルシェを1114日(土)に開催します。その後もおおよそ隔月ペースで開催していく予定なので、ぜひホームページやFacebookInstagramをチェックしていただければと思います。

   

 

 

 

 

★つながるマルシェ実行委員会

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★かかわりシロチャンネルの取材に協力いただきました。

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