日本フットサルリーグ2部(Fリーグディビジョン2=F2リーグ)のポルセイド浜田。浜田を拠点に活躍するチームの中で、今回は監督の山本尚希(やまもとなおき)さんにインタビューを行いました。
チームが目指すところ、監督としてこれから選手に求めること、初めて試合を見る方へのフットサルの見どころ、また会場設営するサポーターやオンライン配信している浜田商業高校IT商業研究部の方への感謝の気持ちも伺いました。
浜田市の象徴ともいえる「港」と神々の国しまねから「海の神」をイメージした。ポルトガル語で港という意味の「ポルト」とギリシャ神話の海の神である「ポセイドン」を組み合わせた造語から作られたフットサルチーム。1995年に地元教職員で構成された浜田フットサルクラブHNTが起源であり、2010年にNPO法人としてフットサルだけではなくスポーツ振興やまちづくりの団体としても様々なことに挑戦している。2018年からポルセイド浜田として再発進しF2リーグに参戦、今年で3年目を迎えた。
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‐山本監督は神戸のチームから浜田に来られていますね。監督は今年で2年目を迎えられていますが、これからチームが目指すところ、選手に求めることについてお伺いします。
(山本監督)プロの監督としてはやはりチームが強くなることを目指しています。選手にマインドとして求めることはプロフェッショナルに近づいてほしいということです。何のためにしているのか、何を背負っているのか意識させながらトレーニングもするようにしています。
フットサルは、0.1秒での一瞬での判断が必要になる世界だと思っています。僕が監督として持っている知識や経験や戦術は選手に伝えるようにしています。特に戦術的行動プロセス「認知」「判断」「決断」「実行」を大事にしています。
「認知」=情報収集能力(目で見て、耳で聞き、口で伝える⇒周りの把握)
「判断」=どんなプレーをするか(難しいけど狙うか⇒今できるプレーを見つけ出す)
「決断」=プレーを選択する(自分がどんなプレイヤーか知る⇒最善のプレーの選択)
「実行」=決めたプレーを行う(技術の向上、フィジカルの向上⇒実行に移す)
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‐近くで試合を観戦させていただきました、展開の速さに目が離せないですね。
(山本監督)そのとおり感じていただけるのは正解だと思います。サッカーとは違い、狭いコートで少人数で戦うスポーツですので、(30秒あれば)すぐに点が入るスポーツです。展開の早さに加え、あとは生で見ていただくと体のぶつかり合いや、ボールの蹴る音など間近で迫力を感じてもらえると思います。
‐本日試合に出ていたチームメンバーには幅広い年齢層の方がいますね。かなり若い選手もいましたが。
(山本監督)そうですね、キャプテンの道岡昌弘(みちおかまさひろ)選手は大ベテランの選手です。(ミスターポルセイドと言われています)。
また、一番若い選手で言うと、田原柊(たばらしゅう)選手や長嶺岳人(ながみねたけと)選手で地元の浜田商業高校の1年生です。道岡選手とは20歳くらい離れていますが、先輩のアドバイスもきちんと聞き、学業に励みながら頑張ってくれています。
‐田原選手は、先月Fリーグ最年少のゴール記録を更新されましたね。確かそれまでの最年少ゴール記録を持った選手というのも、当時山本監督が神戸のチームで監督をしていた選手と伺いしました。
(山本監督)そうですね、先月の試合で田原は最年少ゴール記録を更新しました。ちょうどその日が公式戦のデビューだったのですがさっそく活躍してくれましたね。
以前最年少ゴール記録を持った選手(山田慈英選手)は、彼が確か17歳くらいだったと思います。今回の記録は1年くらい記録を塗り替えましたね。ちなみに山田選手は、今は日本ではなくイタリアでプロとして活躍しています。
‐試合中は緊張感に包まれていますが、試合後には、近い距離で選手の笑顔が見れるというのもフットサルの魅力ですね。
(山本監督)確かにJリーグの選手とは違い、フットサルの選手とサポーターは近い存在だと感じてもらえると思います。サポーターの方には、一番好きな選手を見つけてほしいです。プレーの上手さも大事ですが、それぞれ個性があって、「この選手はおもしろいからファンになった」「イケメンだから好き」そんな感じでファンになってもらっていいですよ(笑)推してもらうのはそういうことだと思っています。
(写真左:試合の行方を見守るファン 写真右:集合写真 ※浜田市長も応援に駆けつけました)
(写真:チームメンバーをまとめる山本監督)
‐応援される方々へメッセージをお願いします。
(山本監督)まずこうしたコロナ禍の中で試合ができているのは、ファンのみなさまをはじめ、会場設営や運営いただくボランティアサポーターの方のおかげだと感じています。皆様の協力があって僕たちの試合は成立しています。
(写真左:試合開始前から会場準備 写真右:会場入口で感染防止対策を徹底)
(山本監督)チームが目指すべきところは、勝つことももちろん重要ですが、地域貢献や地域と一緒に取り組んでいくというところに力を入れています。例えば、小学校の放課後の子どもたちに、ボールを蹴る機会を設けて選手達が指導者となって教えていますので、興味のある方は是非参加してみてください。
また監督の立場からの意見になりますが、地域振興と並行しながら、育成組織として小中学生を対象としたU12・U15などのフットサルアカデミーなども力を入れています。自分も強くなりたい、選手になりたいと思っていただければ嬉しいです。
『初心者フットサル教室』は こちら 『フットサルアカデミー』は こちら
‐浜田商業高校IT商業研究部の方へお願いします
(山本監督)例年は5月の開幕戦スタートなのですが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、9月から遅れたスタートとなってしまいました。この度も会場制限を設けており、なかなか遠くから来ていたくことが難しくなっていることが大きな課題にあげられていました。
そのような中、地元の浜田商業高校のIT商業研究部の生徒さんによるMyCujoo(マイクジュー)という、サッカー・フットサルのインターネット配信を行っていただいており、情報発信のサポートをいただき感謝しています。
『浜田商業高校IT商業研究部』の紹介はこちら 『配信動画MyCujoo』はこちら
‐最後にファンの方にメッセージをお願いします。
(山本監督)我々ポルセイド浜田は、まだまだ強くなっていけるチームです。この先どんなチームになっていくのかなというのを毎シーズン楽しみながら、我々の成長を見守っていただけると嬉しいです。もし興味を持っていただいたら、是非一度会場に応援に来てください。お待ちしています‼
あなたの⼒で地域を元気に︕地元を応援したい︕誰かの役に⽴ちたい!
私たちはそんな想いを持っている人を探しています。
浜田に住んでいるわけじゃないけれど自分の知識、スキル、経験を活かして夢や使命を持ってがんばっている地域の人たちに「てごをする。」そんな“人とのつながり”って素敵だと思いませんか︖