齋藤さんは、2020年に東京都より、地域おこし協力隊として浜田市に移住した。齋藤さんのミッションは、後継者不足に悩む市内事業所の事業承継だ。齋藤さんが出した答えは、これまで出会ってきた様々な事業主とビジネスパートナーとして手を結び、浜田の魅力を思いっきり体験できる一棟貸し宿泊業を創業すること。夢の実現に向けて駆け出した齋藤さんとの“かかわりシロ”を探ります。
―地域おこし協力隊としての齋藤さんの活動内容を教えてください。
(齋藤さん)私のミッションは、浜田市内の事業所を継ぐか、お店のノウハウを受け継いで起業をするかのどちらかです。1年目は、市内の事業所を訪問し、後継者を求めているところや自分の興味がある業種を探しました。1年目の終わりに、市内の味噌麹店に弟子入りし、修業をしました。前職で企業の健康経営に携わる仕事をしていたので、発酵食品の効能について興味があったからです。ただ、どうも私は手先が不器用でして、、研修先では商品の原価を見える化したり新商品開発に関わるなど商品のブラッシュアップや経営的なアドバイスを行うことができました。
(父方の実家の草取りに励む齋藤さん)
―2年前に東京都からIターンされました。浜田市での暮らしはいかがですか?
(齋藤さん)すごく良いです!まず、人が優しいですね。ストレートに言ってもらえるから、余計なことを考えなくてもいいです。それから、ご飯が美味しいところ。あとは、学校が少人数なところもいいですね。人数が少ないからこそ、うちの子どもたちも活躍の場が増えました。子どもの成長過程において、がんばった分だけ評価されたり、多くのチャンスを与えてもらえたりする機会があることは大事だと思うし、子どもたちの自信につながると思います。
(家族5人で浜田市に移住した)
-現在、協力隊としては3年目ということですが、来年以降のビジネスプランを教えていただけますか?
(齋藤さん)来年5月に、一棟貸しの宿泊施設をオープンしようと準備をしています。宿を中心に、ロケーション、食、伝統、アクティビティを通じて、地域のいいものを全て知って帰ってもらえるパッケージを考えています。なぜなら、この地域全体で一緒に利益をあげたい想いがあるからです。地域全体で雇用が増えれば、子どもたちがもし将来ここで暮らしたいと思ったときに、叶えることができます。もっと言えば誰かに「出身地どこなの?」と聞かれたときに、つい自慢したくなる場所にするというのも、私の目標の一つです。現在は、ビジネスプランを考えながら、市内で一棟貸しをされている方のもとでノウハウを学んでいます。
(この建物を改装し、宿泊施設にする予定だ)
―齋藤さんの「かかわりシロ」は何ですか?困っていることがあれば教えてください。
(齋藤さん)現在、宿泊施設のオープンに向けて、改修工事の準備をしています。草刈りや蔵の整理、古民家の掃除など“力仕事”を手伝っていただける方を募集しております。また、応援団の方に、宿泊施設のプレオープン時に“モニター参加”をお願いできればと考えています。その際は、浜田のいいものを思いっきり楽しんでもらい、地域の皆さんの前で浜田を褒めちぎってくださいね(←ここ大事です)。
最後に、もう一つお願いがあります。一棟貸しの事業は複数経営を目指しています。もし浜田の実家等の空き家をお持ちの方で、活用して欲しい物件がありましたら、ぜひ連絡をください。
(仲間の応援が齋藤さんの力になっている)
あなたの⼒で地域を元気に︕地元を応援したい︕誰かの役に⽴ちたい!
私たちはそんな想いを持っている人を探しています。
浜田に住んでいるわけじゃないけれど自分の知識、スキル、経験を活かして夢や使命を持ってがんばっている地域の人たちに「てごをする。」そんな“人とのつながり”って素敵だと思いませんか︖