自然豊かな中山間地域の旭町で、水稲・ぶどう栽培をされている服部剛士さん。
農業従事者の高齢化が進み、狭くて急斜面の圃場での重労働と、獣害による営農意欲の減退によって、耕作放棄地が増えているなか、明るく前向きに農業と向き合っている服部さんにお話を伺った。
―農業を始めたきっかけを教えてください。
(服部さん)もともと父が農業をしていて、先輩農家の下での研修をきっかけに農業を始めました。
その後、家族がそれぞれ農業経営していたのを一つにまとめ、2020年にみんなに福が広がるようにとの想いから「福広ファーム」を立ち上げました。
去年からピオーネ、シャインマスカットの栽培を本格的に始めました。水稲ではつや姫、きぬむすめ、コシヒカリを作っています。3品種それぞれ特徴が違うので、ぜひ食べ比べてみてください。
-こだわっていることがあれば教えてください。
(服部さん)サンプル品を作るなどして、より良い商品ができるよう工夫したり、水稲は減農薬に努め、機械を使って状態の良いものを選別しています。
ぶどうは甘くなるよう心掛け、一つ一つ丁寧に整形後、袋詰めをして出荷しています。
―困っていることや、お手伝いできることはありますか?
(服部さん)田んぼの水はけが悪く、せっかく中干しをしても1日雨が降るだけで状態が悪くなってしまうので管理が大変です。
現場ではとにかく人手を求めています。農繁期には、旭町に事業所を置く日本ミクニヤあさひひまわり工房さんにもお手伝いしていただいています。浜田応援団の皆さんにも、ぶどう栽培の誘引(支柱に枝を結びつける作業)や摘粒、玉直し、袋かけなどのお手伝いをしていただけるととても助かります。
水稲では手植えや手刈りの体験をしたり、田植えが終わる6月以降に一緒に、のり面の草刈りができたら嬉しいです。
―服部さんの今後の目標を教えてください。
(服部さん)まずは農地を守りつつ、新規の若者や後継者を増やしたいですね。そして農地を拡大して、たくさん農産物を作りたいです(しっかり稼ぐってことが大事!)。農業といえば男性が多いイメージですが、女性の方も機械を使ったり細かい作業をしたりとたくさん活躍できると思うので農業女子も増やしていきたいです。
農業を続けていくには「楽しくないとやっとられん」ので、新規の方もみんなで楽しく地域の農業を盛り上げていきたいです。
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