平野 真里香さん(有限会社平野屋)

老舗茶屋の新しい挑戦 平野屋がお茶と人との窓口に

2023.01.24

実家であるお茶・茶道具を販売する平野屋で働く平野真里香さん。京都の大学に進学中、日本茶アドバイザーを取得。卒業後、茶道の専門学校で修行を積み、極意皆伝の証である茶名「宗香」を取得。その後、(一財)今日庵という茶道関連会社の職員をしていたが、家業への色んな思いや人との出会いの中で「地方のほうがおもしろい」との友人の一声で決心がつき、2019年に浜田市へUターンした。お茶が人と人を結ぶ架け橋になるべく、オリジナル商品やコラボ商品の開発のほか出張講座、イベント出店販売にも積極的に取り組んでいる。2022年、茶道の資格で準教授を取得。

 

彼女の思い描く新しいお茶屋さんとは?

 


 

お茶が人と人を結ぶ架け橋に

―平野屋とはどんなお店ですか。

(平野さん)平野屋は、江戸後期(寛政期)から続いており、当時は浜田藩にお茶を納めていた記録もあります。抹茶、煎茶、ほうじ茶、玄米茶など当店独自の配合により皆様に美味しいお茶を提供しています。また茶道の普及にも努めており、各流派の茶道具の販売や出張講座や体験会を行っています。そして50年前から夏季限定で抹茶アイスクリームの販売も続けており、2021年からほうじ茶アイスも始めました。また、気軽に当店のお茶をご賞味いただけるように不定期開催のテイクアウトドリンク販売も2021年から運営しています。先祖代々築いてきた技術と伝統を継承しつつ、新しいスタイルも取り入れ、お茶が人と人とを結ぶ架け橋になれるよう精進しています。

 

平野屋ホームページ(ネット販売あり)http://hiranoya-tea.com/

新町商店街に軒を連ねる平野屋

 

 

新しいお茶屋への挑戦

-平野さんのおかげで、浜田にいる若い世代も「お茶屋さん」を身近に感じるようになりました。

(平野さん)嬉しいです。私だけではなく社長やスタッフがあってこそです。近年お茶の消費量が減るなか明るい業界ではないという声が多い中、大切な平野屋を守るために私なりの挑戦を続けています。まずはデジタル化。クレジットカードやQRコード決済を導入したり、ホームページとインスタを開設したり、多くのお客様に情報が届けられるようにしました。(インスタの運用って難しいですね。。)また、平野屋の銘茶にハーブ等の薬草をブレンドした「真心を茶に託して」というシリーズの新商品を作りました。さらに、地元島根県立大学生とで手がけたSDGsの概念の果実とお茶の商品と、美肌県しまね推進事業として美肌と関するお茶の商品2つの新商品が近日発売予定です。Uターンした当初は「ひとりで頑張らなきゃ」と意気込んでいましたが、地域のいいものを掛け合わせ、誰かと一緒に何かを作ることの楽しさに気づき、横のつながりを大事にするようになりました。

店内の茶室で茶道体験会を開催

 

 

 

お客さまの反応がうれしい、平野屋が茶道の窓口に

―お仕事をされるうえで、どのようなやりがいを感じていますか。

(平野さん)やりがいは、お客さまから「美味しいですね」、「今まで知らなかったけど、茶道っていいですね」と言ってもらえることです。どうしても敷居が高く感じられる方が多いと思いますが、平野屋が皆様にとってお茶を気軽に楽しむ窓口になれたらいいなと思います。Uターン直後は、友人は県外に出ているので、地元にほとんどいないし、商店街といえるほどお店がない状況になっているし(笑)で、正直暮らしていけるのかと不安になりましたが、今は新しい友人もでき、自然で遊びながら(SUPやボディボード、キャンプなど)前向きに生活ができています。

海外からのお客さまをお迎えすることも

 

 

 

出店機会や仲間を求めています

―平野さんが今後チャレンジしていきたいことを教えてください。また私たちにお手伝いできることはありますか?

(平野さん)県内外問わず、皆さんが持っているコミュニティがあれば紹介いただき、出店者を募って「連合フェス」みたいなものを開催できたら面白いなと思っています。私にとって直接お客さまとお話ができ、出店者どうしで情報交換ができるイベント出店は、とても魅力的です。また、昨年東京で開催されたイベントに参加したときに、お客さまの反応には手ごたえを感じたものの、県内の事業所が協力して地元産品を売り込む必要性を感じました。横のつながりが広がれば、もっと島根ブランドの価値を高めることができると思います。ご存じのコミュニティ、イベントがあればぜひご紹介ください!

ご来店お待ちしております(^^)

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