平成25年3月に設立された「石見神楽舞濱社中」。メンバーは全員が島根県立大学の学生だ。現在19人で活動しており、そのうち3分の2以上は県外の出身者だ。大学入学を機に浜田にきて、初めて神楽に触れたメンバーもいる。創部10年を迎えた今、多い年には年間10公演ほどを県内外で行っている。
彼らはどのような想いをもって活動しているのだろう?石見神楽の魅力とは?代表の宮脇さんをはじめとするメンバー(中野さん、中植さん)3名にお話を伺った。
-「舞濱社中」さんはどのような社中さんですか?
皆それぞれの目的や目標をもって神楽をしています。舞濱社中では、自由度を高くし、かっちりせずに神楽を楽しもうということをモットーにみんな神楽を舞っています。
舞濱社中の舞は石見神楽宇野社中さんに教えていただいています。当時の創設者が宇野社中さんに指導をお願いしたところ、快くお引き受けいただき、それからご指導いただいたり、衣裳やお面などを貸していただいたりと大変お世話になっています。練習は毎週水・土の2回行っており、宇野社中さんと一緒に練習をしています。僕たち学生に教えていただけるのって本当にありがたいなと思います。
得意な演目は「塵倫」「恵比須」です。
まずは基本の舞が舞えるようになったら、そこからアレンジを加えています。舞濱社中は大学のサークルなので、毎年メンバーが入れ替わりいつ見ても、何回みても飽きないということも魅力です。
これから、より舞濱社中らしさをだしていけるように頑張ります!
(練習の様子 暑い中でも真剣に、和気あいあいと練習されています)
(塵倫)
―皆さんが「舞濱社中」に入ったきっかけを教えてください。
(宮脇さん)地元が大分で、大分にも神楽があります。石見神楽とは少し感じが異なりますが、小さいころから神楽を見るのが好きでした。そんななか、地元に浜田の佐野社中さんが来てくださったことがあって・・・。その時初めて石見神楽を知りました。大学入学を機に縁あって浜田に住むことになったので、自分も神楽をやってみようと思って舞濱社中に入りました。
(中植さん)広島出身で、浜田に来る前から地元の団体に所属して神楽をしています。せっかく浜田にきたので、地元でも神楽をやっているし、やってみよう!と思って舞濱社中に入りました。広島の神楽とは舞い方も異なるので、初めは難しかったのですが、今ではそれぞれ切り替えて舞えるようになりました。石見神楽は深みがありますね!
(中野さん)大学で浜田に来るまで、神楽というものを知らず、見たこともありませんでした。浜田に来て、石見神楽の写真(大蛇)を見て、すごい!おもしろそう!と思って入部を決めました。その時は動画で見たわけでもなく、写真だけで決めました。初めて実際の舞を見たのは、1回生の夏の三宮神社の夜神楽です。
(左から 宮脇さん、中野さん、中植さん)
―神楽をしていてよかったなあということがあれば教えてください。
(宮脇さん)もともと人前に出ることが得意ではなかったのですが、神楽をやっているおかげで度胸がつきました。神楽では口上を言うのですが、初めはなかなか大きい声を出すのが難しくて…
あとは、舞濱社中でここにいる2人のような素敵な友人に出会えたことも神楽をやっていてよかったことです。
大学を卒業しても、浜田や石見神楽と関わっていきたいなと思っています。
(中野さん)ここで聞きたくなかった・・・照れますね(笑) 僕は、神楽を通して地元の人と繋がることができたことです。奉納神楽(秋のお祭りで奉納される神楽)で地元の方と飲んでいろんな話をしたり、そこでできたご縁でかわいがってもらったり・・・。みなさんお酒が強いですね。(笑)
実は、地元兵庫でも石見神楽の社中が最近できたんです。卒業しても浜田に住みたかったのですが、地元に戻ったら、地元の神楽社中に入って神楽を続けたいです!
神楽の公演があると見に行くのですが社中さんによって幕が違ったり、幣(舞うときに使う道具)の切り方が違うので、よく見比べてみると面白いですよ。
(中植さん)普段の生活で関わることのできない年代の方々とお話する機会がたくさんあるので、社会勉強になります。大人の社会での振る舞い方や、飲み会でのマナーですとか・・・とても貴重な経験ができています。
卒業後は地元で神楽を続けることになると思いますが、これからも石見神楽を見に浜田にきます!
―活動されるなかで大変だったことはありますか。
(宮脇さん)自分ではできているつもりでも録画した映像をみてみるとできていないことがあって、なかなか納得のできる舞ができないことです。神楽って終わりがないなあと思います。
あとは、サークルなので、衣裳や面を購入するのが厳しく、社中さんからお借りして公演をしているので、公演以来をいただいても調整が難しいこともあり、補助金も活用できればいいなと思っています。
(中野さん)舞や奏楽を教えてもらうときに、「体で覚えて」と教えてもらうことが多くて、感覚でやっているところも多いので、大変でした。後輩に教える立場にもなりましたが、教える時も同じように難しいです。
あとは、3年間神楽をやってきましたが、石見の人にはなれないなぁと思うときがあります。自分たちで公演を実施した際や他団体の公演を見に行った際に小さな子供たちが神楽の囃子を真似して叩いたり舞ったりしているのを見て、彼らは保育園くらいの頃から神楽というものに慣れ親しんでいるけど、自分はそうではないので石見の人にはなれないなあと思いました。
(中植さん)自分はこれまでも神楽をやっていたのですが、未経験の部員も多くて足の動きひとつとっても、普段することのない動きなので、難しいだろうなと思いました。自分の型ができればいいのかなと思います。僕の場合は2つの団体を掛け持ちでしているので、切り替えが最初は大変でした・・・。
―最後にメッセージをお願いします!
石見神楽はここにしかない魅力だと思います。
石見神楽をもっとたくさんの方に見ていただきたいなと思います。
公演のお知らせは、Instagramで行っています。ぜひInstagramをチェックしてみてください!普段の練習の様子も投稿しています。Instagramでダイレクトメッセージをいただければ練習の見学も可能です。
浜田市内に限らず、公演のご依頼をいただければ調整させていただきますので、ぜひ、その場合もInstagramかメールでご連絡ください!
※2024.5.22 取材
【石見神楽舞濱社中】
Instagram @hamada_maihama
動画 「天神」https://youtu.be/5-yRdezxLqs?si=PMm_oivxRRSZ6-e9
「塵輪」https://youtu.be/RzyecfR8Pj8?si=QM8tul1tC9qqpC26
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