旭町にある工務店である有限会社岡村工務店。地域との支えあいを大切に地域と共に成長する会社を経営理念とされています。
地域貢献を理念としていたお父様の想いを受け継ぎ、現在ご兄妹で経営されています。
地域の工務店でありながら、「きくらげ」の菌床栽培や福祉事業など、地域貢献のために様々な取組みをされています。
そんな岡村工務店できくらげの事業を担当されている拝上さんにお話を伺いました。
―工務店がきくらげの栽培。なかなか斬新ですが、どうしてきくらげの生産をしようと思われたのですか?
(拝上さん)実は、日本で販売されているきくらげのほとんどは、中国産なんです。国産のきくらげをつくっているところってあまりなくて、これを旭の特産にしたいなと思いました。きくらげって美容にも健康にもすごくいいんです!
⇒きくらげのパワーについて
―きくらげって中華料理とかに入っていて、アクセント的な存在のイメージがありますが、国産のものってあまりないんですね。こんなにたくさんの体に嬉しい栄養があるなんて知りませんでした!
(拝上さん)もともと父と母が作った会社で、建設業を行っていました。父が亡くなった後、兄と二人で会社を引き継ぎました。
私は旭町で生まれ、今も旭町に住んでいますが、街は昔と比べるとだんだんと元気がなくなってきました。
地域が元気じゃないと、会社も元気がなくなってしまうというのもありますが、大好きな町なので私たちも微力ながら町の活性化をしたいと思いました。
―この地域はどんなところですか?
(拝上さん)人口も減り、昔のようなにぎわいも少なくなっていますが、私にとってとても大切な場所です。
―地域の方の雇用もされているんですよね。
(拝上さん)収穫時期などの繁忙期には、地域の高齢者の方にも働いていただいていて、みなさん作業をしながら、いろいろなお話をされています。不思議なことに、お話をしていてもみなさん手がとまらないんですよね。
毎日家で過ごすだけでなく、ここに集まってもらって、作業をしながらみんなと話をして楽しい時間を過ごし、生きがいも感じてもらえる。ここがそんな場になっていることがとても嬉しいです。特に一人暮らしの高齢者方は見守りにもなるので、そのような形でも地域の力になっているのはとても喜びを感じます。
―地元の中学生や高校生とも関わりながら事業をされていると伺いましたが、具体的にはどのようなことをされているのでしょうか。
(拝上さん)3年くらい前から地元の中学校の特別支援学級の生徒さんの作業体験を年3回ほど行っています。
中学生に収穫などの体験をしてもらったきくらげは、学校の給食にも使ってもらっています。
職場体験にも積極的に来てくれています。こうした関わりを続けた事で、生徒さんが将来岡村工務店で働きたいと言ってくれています。
本当に嬉しいことです。これからも生徒さんの受け入れができるよう頑張っていきたいです。
(中学生の作業体験の様子)
生きくらげが収穫できるのは7月~10月です。この時期は収穫で忙しくなります。
良い時期に収穫しないと形が悪くなってしまいます。暑い時期に暑いハウスの中での作業になるので、長くても1回の作業時間は3時間くらいにしています。夏休みには大学生もアルバイトで来てくれています。
地域で生まれた子どもたちと一緒に成長するきくらげ事業にしたいです。
―岡村工務店さんのきくらげはどこで手に入れることができるのでしょうか。
(拝上さん)地元の多くの方に食べていただきたいと思っており、江津・浜田・益田にあるスーパー「キヌヤ」をはじめ、産直に出荷しています。
レトルトなどの加工品は市外の道の駅等でも販売をしていますし、県外でも販売できればいいなと思っています。
―このレトルトやきくらげ丼のパッケージ、かわいいですよね。
(拝上さん)岡村工務店のきくらげは「ねこのみみ」というネーミングをしているので、このパッケージもねこのみみをイメージしています。
昨年はひろしまグッドデザイン賞もいただきました。ぜひお店で見かけたら手に取ってみてくださいね。
―ねこのみみ、素敵なネーミングですね!
(拝上さん)昔から猫が大好きなんです。猫の耳って触った事ありますか?
猫の耳ってすっごく気持ちいいんですが、これが生きくらげを触った感じと似ていたので「ねこのみみ」という名前にしました。きくらげも漢字でかくと「木耳」ですしね。
ぜひ「ねこのみみ」を触ってみてください!
―応援団の関わりしろはあるでしょうか。
(拝上さん)きくらげの収穫は7月から10月の間にしないといけません。きくらげの収穫作業等もお手伝いいただけると助かります。
今一番困っていることは、きくらげのレシピをもっとたくさんの人に広げたいということです。
現在、きくらげを購入していただいた方にはきくらげを使ったレシピをお渡ししているのですが、こういったレシピの作成、写真撮影、情報発信等、きくらげの事業はすべて私一人で行っているので、応援団の方にお手伝いいただけると嬉しいなぁと思っています。
旭町からきくらげでもっと元気になって、地域が元気になるようにこれからも挑戦していきます!
―お忙しいなか、たくさんお話をお聞かせいただきありがとうございました。
岡村工務店さんのことをもっと知りたい!関わってみたい!と思っていただいた方はぜひホームページ等をご覧いただき、ご連絡をお願いいたします!
(令和6年8月8日取材)
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