寺本 孝之 さん(株式会社 芽組)

旭町をにんにくの町にしたい!

2025.09.17

「株式会社芽組」は旭町を中心に、ゼロ農法(無農薬、循環型有機肥料を活用した耕作を実施し、
農作物(主ににんにく、コメ)の生産、買取、販売を行っておられる企業です。
農作物の生産にあたっては、SDGs、カーボンニュートラルを意識した活動を実施しています。
事業を担当されている寺本さんにお話を伺いました。

 

 

〇Instagram @asahinomegumi

 

 

 

―どうしてにんにくの栽培をしてみようと思われたのですか?
(寺本さん)
どんな料理にも使えるので、もともとにんにくはよく使っていました。
まるまる一玉買ったことはなかったのですが、チューブのにんにくを使っていました。
栽培を始めようと思ったのは、ある時、同級生で集まって飲んでいるときに、友達のひとりから、「にんにく作ってみん?」と言われたのがきっかけです。
ちょうど、実家の畑が空いていたので、「いいよ」と返事をしました。
この同級生が今一緒に会社をやっている服部くんです。
実家の土地もあるし、農業で旭町を盛り上げたいと思い、SDGs、過疎問題などをベースに会社を立ち上げました。

 

 

服部くんが循環型堆肥(食品残渣)を作っている会社とのつながりを持っていたので、
まずは実験的にはじめてみようということで、栽培を始めました。

 

 

 

―にんにくを作りはじめてみて、どうでしたか?
(寺本さん)
自分の家の畑くらいの広さなら全然苦じゃないんですが、たくさん作ろうと思うと、そう簡単ではありませんでした。
草を抜いたり刈ったりと手間がかかります。
昨年(2024)6月に4,000個を収穫しました。
にんにくの種は国産と中国産の半分ずつ植えていたのですが、国産の種のほうが質が良かったので、
今年の6月に収穫するものは、すべて国産のものを仕入れて植えました。

 

 

 

 

―別にお仕事もされながら、R6年の6月からにんにく事業をはじめられて2年目ということですが、大変だったこと、現在取り組んでおられることを教えてください。
もっと旭町や浜田ににんにくを広げていきたいという想いがあるのですが、芽組の社員は僕と服部くんの2人です。
服部くんは東京に住んでいるので、自分たちだけだと限界があります。
友達や地域の方の手をたくさん借りながら作業をしています。

 

旭は冬に雪が積もるのですが、その雪もにんにくを美味しくするのにとってもいい仕事をしてくれるんです。
いま、全国的には青森県産にんにくが有名ですが、今後、旭町産にんにく、浜田市産にんにくが広まったらいいなと思っています。

 

旭町には耕作放棄地など土地がいっぱいあるので活用したいと思っています。
現在は、「旭町をにんにくの町にしたい!」という僕たちの想いに共感し、旭町を中心とした自分家の畑でにんにくを栽培してくれる人を増やそうと、希望する方に堆肥と種を提供し、にんにくづくりのノウハウを伝えて農地を拡大しているところです。
最初栽培を始めたときは0.5反だった畑の面積を今年度(2025年度)4.5反、来年度(2026年度)15反まで広げることが目標です!

 

 今年の収穫は終了したのですが、収穫量は乾燥前で1.6t、乾燥後で1t弱でした。
そのうち半分は来年の種として使う予定です。 来年は4トンの収穫を目指します!

 

  

 

 

 

―1年間のスケジュールを教えてください。
まず、秋に土づくりを行います。循環型堆肥(食品残渣)にこだわっているので、その堆肥を使って土を作っていきます。
その後、10月中旬ごろに植えつけを行い、雪が降るまえに1度草抜きを行います。
それから定期的に草取りや管理をして、5月の連休あたりなるとににんにくの芽が出始めます。芽が出たら、5月下旬くらいに収穫をします。

 

収穫はすべて手作業で行います。収穫したにんにくは出荷する他に次の年の種として使用するのですが、
植える時にはにんにくを一粒ずつバラバラにしないといけません。
この作業がまた大変なのですが、地元のお姉さん方に手伝ってもらっています。

 

  

 

 

 

―芽組さんのにんにくはどこで手に入れることができるのでしょうか。
地元の重富やつおもて、市木無人市のほか、セブン今福・国分、ゆうひパーク、キヌヤ、さんぴこ江津にも卸しています。
もっと沢山のところで販売したいのですが、お店まで運ぶ作業も自分でしないといけないので、なかなか市内では販路が増やせずにいます。

 

  

 

 

 

―今後の展望を教えてください。
通常スーパーなどで見かけるにんにくは乾燥させたもので、私たちも乾燥にんにくを現在は出荷しています。
実は生にんにくのほうが見た目も香りも良いので、生にんにくを商品化していきたいなと思っています。
また、現在はにんにくそのものを出荷しているんですが、今後は加工して商品化したいと思っています。
大きさにばらつきがあって、小さいものは加工したほうが売りやすいんです。
開発は順調に進んでいますよ。

 

 

 

今年の収穫も終わり、現在加工品の試作を進められているそう。
どんな商品が誕生するかは、今後のお楽しみとのことです・・・!

 

 

 

―応援団の関わりしろはあるでしょうか。

(寺本さん)

通常の草刈り(圃場の整備)や10月に向けて堆肥の散布、マルチはり、そして植え付けのお手伝いをお願いしたいです。
また、収穫は来年もすべて手作業で行う予定なので、そのお手伝いもお願いしたいです。
特に草取りの好きな人大歓迎です!

 

ほかには広報に協力をしてもらいたいです。
今はInstagramで情報発信をしていますが、もっと情報発信をできたらいいなと思っています。
新商品ができたときにはぜひ情報発信をお願いできたらなと思っています。
また、出荷のためににんにくを剥く作業も大変な作業なのでお手伝いしていただけると助かります。

 

 

 

お忙しいなか、たくさんお話をお聞かせいただきありがとうございました。
芽組さんの取組についてもっと知りたい!関わってみたい!と思っていただいた方はぜひSNS等をご覧いただき、ご連絡をお願いいたします!

 

 

 

(令和7818日取材)

 

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